相性占いの予言とは?
そうやって、相性占いにおいて、占い師が相手の過去から現在のことについて、当たっていることを言うことは、何も難しくないということです。そうやって、一旦信頼を勝ち得てしまえば、そのあと、占い師のいう予言を、相手は信用することとなる。
相性占いの予言の多くは、恋愛についての一般的な注意点であることが多いでしょう。恋愛というものは、一種の力学的な、確定的な要素を含みます。追いかければ逃げられる。金の切れ目が縁の切れ目。などなど。別に占い師でなく、誰でもが知っている、恋愛の決定論が、実はあるといえるでしょう。相手の現在の状況について、把握してしまえば、そのようなアドバイスをすることについては、何も難しいことではありません。
ですから、相性占いが行なっていることは、予言でもなんでもないということです。一般的な恋愛のアドバイスであり、それは占い師でなく、近所のおばちゃんでもできることかもしれません。しかし占い師が、お金を得て、アドバイスをするためには、予言ができると言わないかぎり、成り立たないことになるわけですね。占いをそのように、きちんと割り切って利用することが、占いに変にハマってしまわないためには、必要ではないでしょうか。
占い師のやり方
相性占いを、占い師が、相手に信じさせるためには、まずはじめに、相手の信頼を勝ち得なければなりません。そのためには占い師は、相手が「当たっている」と思うようなことを、言ってみせないといけないことになるわけですよね。
そのためには、たとえば、「あなたは馬鹿ではないでしょう」などということを、言ってみれば良い。自分は馬鹿だと思う人は、あまりいないわけです。かと言って、利口だとまでは思ってもいない。「あなたは利口です」と言われれば、ほとんどの人は、「そうではない」と思うかもしれないけれど、「あなたは馬鹿ではない」と言われれば、ほとんどの人は、「当たっている」と思うのではないでしょうか。
しかもこの種の質問には、相手のプライドをくすぐるようになっている。占い師からそう言われたことが、相手にとっては嬉しいわけです。そうやって、相手のプライドをくすぐりながら、「はい」と答えさせる言明を繰り返していくことで、相手の信頼を勝ち得ることは、それほど難しいことではありません。
また相手に対し、はいかいいえで答えさせることにより、その人の情報を入手することも可能となる。巧みに相手の情報を引き出しているわけなんですね。
相性占いの背景
しかし相性占いの本領は、ここにあるわけですよね。実際には会ってみなければわからない、相性という問題を、会わずして判定することが可能とする。会わなくてもわかるからこそ、占いは成立するわけでしょう。まったく知らない、赤の他人の第3者である占い師が、相性を判断できることは、そういう理由によるわけですし、さらに占い師は、それができると標榜することで、これから出会うかもしれない人との相性についても、あれこれ予言することが可能となる。
しかしここで、予言の正しさを、占いしてもらう人が感じる背景は、今の自分についての占い師の判断が前提になっているということです。占い師は、過去や現在についての、その人のあれこれについて、まず話をしていくでしょう。それが「当たっている」と思うとき、占いをしてもらう人は、占い師の先生を信頼することになるわけです。ところでここで、ある人間の過去や現在のあれこれについて、当たっていると思わせることは、それほど難しくなということです。
それにはまず、否定してみせれば良い。「あなたは、○○では、ないでしょう」と問いかければいいということなんですね。質問の形を工夫すれば、それに「はい」と答えさせることは、そう難しくないはずです。
相性とは何か?
相性占いが、もしまったく当たらないものだったとした場合、その存在価値は、どこにあるといえるのでしょう。しかしそれより前に、占いがどの程度、真実を反映したものなのか、考えてみないといけないですよね。
まず、「相性」というものがあることについては、疑問の余地が無いでしょう。誰でもある特定の人に対し、この人は、自分とは相性がいい、相性が悪い、といういい方をします。人間にはそれぞれ、性格にいくつもの種類があり、その種類どうしには、相性がいいものも、悪いものもある。そういうことを、人間が感じ取っていることは、まちがいがないわけですよね。
しかしその相性というものが、どのような場合に感じ取れるものなのかは、実際のところ考えてみる必要があるでしょう。相性は、まちがいないことですが、実際にあったことがある人に対してのみ、感じ取ることができるものです。まだ会ったことのない人に対しては、会ってみないかぎり、相性を判断することはできないわけですよね。
ところが占いでは、誕生日さえわかれば、まだ会ったことがない、芸能人に対しても、相性を判定することができることになる。これは正しいことだといえるのでしょうか。
当たるも八卦、当たらぬも八卦
相性占いが当たるかどうか、よく当たるも八卦、当たらぬも八卦といいますが、実際のところどうなのでしょう。
相性占いは、もちろん昔から、たくさんあったわけですよね。占いの歴史は長く、中国でも占いの元祖易経は、数千年の歴史を誇ります。日本でも、随分昔に入ってきて、それ以来、日本人の相性についての疑問に、占いが応え続けてきたわけですよね。
当たるも八卦、当たらぬも八卦というのは、当たるといえば当たるし、当たらないといえば当たらないという意味でしょうけれど、そのような、当たるか当たらないか、わからないようなものにたいし、需要がなくならないというのは、どういうことなのでしょう。
当たるか当たらないかと言うよりも、占いというものは、本来当たらないものなのではないかとすら、感じられるところもあります。占い師がよく、来年の世相などを占ったりしますけれど、きちんと当たったということを、あまり見たことが無いですよね。
一番典型的なのは、ノストラダムスの大予言で、ノストラダムスによれば、世界は1999年に滅亡する筈でしたが、そうはならなかったのは、誰でもが知っての通りです。当たらない占いを、皆が頼りにするのは、どういうことなのでしょう。
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